ベトナム人の転職動機として、一般的には少しでも給与の高いところを求めると言われていますが、実際はどうでしょうか。弊社のサーベイや他の調査結果を見ても、給与が転職動機の理由1位となったことはありません。一度立場を変えて求職者目線で転職する動機を探ってみたいと思います。この時、ドナルド・E・スーパーというアメリカの心理学者が提唱したライフステージ論が参考になります。
※【キャリコン】スーパーのライフキャリアレインボー【5つのライフステージ】
https://careerconsultant-study.com/super-life-career-rainbow/
このライフステージ論によりますと一人の人間の生涯は5段階に分かれます。
① 成長期(~14歳ごろまで):自己理解を深め、興味や能力を開発する段階
② 探索期(15~24 歳ごろまで):キャリア選択や個人のアイデンティティ形成、さまざまな仕事や学習の機会を探求、不確実性や選択の困難さが共通の課題
③ 確立期(25~44 歳ごろまで):仕事の専門知識や技能を磨き社会的地位や経済的安定を築く、家庭や個人の生活におけるバランスも重視
④ 維持期(45~65歳ごろまで):キャリアの安定を維持、家族や健康、個人の興味関心などが重要な要素となりキャリアとのバランスを保つことが課題
⑤ 下降期または解放期(65歳~):個人のキャリアにおける活動が減少し、身体的・精神的な能力が低下する段階、新たな興味や趣味を見つけることで、充実した生活を送ることが重要
つまり、その人の年齢によってステージが変わり、求めるキャリアのニーズが変化することを語っています。丁度皆さんが日頃接するベトナム人はこの②探索機と③確立期に位置することが殆どだと思います。スーパーがライフステージ論を提唱したのが20世紀半ば、今から70年ほど前ですので、現代では我々の周りで働き始める年齢は数年遅くなっていますのでここから3~5歳ほど遅らせてみると丁度良いかもしれません。
ベトナム人も様々な経験を積みたい、他の会社も見てみたい、日本で働いてみたいなど、経験を優先して転職を希望するのは30歳くらいまで。その後は社内での昇進や昇給を目指しながら仕事を習熟させていくステージに入ります。
全てを一括りに高い給与を求めて動くと早合点せずにこのライフステージ論を基に「どのようなことに興味・関心を持ちどんな経験を求めているのか、それは自社で実現可能かどうか」「どのようなビジネスパーソンを目指しているのか、それは自社が求める方向性と親和性があるのか」など、社内でキープしたい人については対話・説得するなどで離脱を防げるかもしれません。
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This blog was written by TAKEHIKO.
大学卒業後、2005年よりベトナムホーチミンでGAコンサルタンツ人材事業立ち上げ
現在に至るまで数多くのクライアント、候補者とのネットワークを築く
長年の在住経験に基づき、移住も含めたベトナムで長期キャリア形成する為の支援にパッションを持つ
スタッフ紹介→https://r-vietnam.com/advisor.html
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ベトナム人の転職動機として、一般的には少しでも給与の高いところを求めると言われていますが、実際はどうでしょうか。弊社のサーベイや他の調査結果を見ても、給与が転職動機の理由1位となったことはありません。一度立場を変えて求職者目線で転職する動機を探ってみたいと思います。この時、ドナルド・E・スーパーというアメリカの心理学者が提唱したライフステージ論が参考になります。
※【キャリコン】スーパーのライフキャリアレインボー【5つのライフステージ】
https://careerconsultant-study.com/super-life-career-rainbow/
このライフステージ論によりますと一人の人間の生涯は5段階に分かれます。
① 成長期(~14歳ごろまで):自己理解を深め、興味や能力を開発する段階
② 探索期(15~24 歳ごろまで):キャリア選択や個人のアイデンティティ形成、さまざまな仕事や学習の機会を探求、不確実性や選択の困難さが共通の課題
③ 確立期(25~44 歳ごろまで):仕事の専門知識や技能を磨き社会的地位や経済的安定を築く、家庭や個人の生活におけるバランスも重視
④ 維持期(45~65歳ごろまで):キャリアの安定を維持、家族や健康、個人の興味関心などが重要な要素となりキャリアとのバランスを保つことが課題
⑤ 下降期または解放期(65歳~):個人のキャリアにおける活動が減少し、身体的・精神的な能力が低下する段階、新たな興味や趣味を見つけることで、充実した生活を送ることが重要
つまり、その人の年齢によってステージが変わり、求めるキャリアのニーズが変化することを語っています。丁度皆さんが日頃接するベトナム人はこの②探索機と③確立期に位置することが殆どだと思います。スーパーがライフステージ論を提唱したのが20世紀半ば、今から70年ほど前ですので、現代では我々の周りで働き始める年齢は数年遅くなっていますのでここから3~5歳ほど遅らせてみると丁度良いかもしれません。
ベトナム人も様々な経験を積みたい、他の会社も見てみたい、日本で働いてみたいなど、経験を優先して転職を希望するのは30歳くらいまで。その後は社内での昇進や昇給を目指しながら仕事を習熟させていくステージに入ります。
全てを一括りに高い給与を求めて動くと早合点せずにこのライフステージ論を基に「どのようなことに興味・関心を持ちどんな経験を求めているのか、それは自社で実現可能かどうか」「どのようなビジネスパーソンを目指しているのか、それは自社が求める方向性と親和性があるのか」など、社内でキープしたい人については対話・説得するなどで離脱を防げるかもしれません。
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This blog was written by TAKEHIKO.
大学卒業後、2005年よりベトナムホーチミンでGAコンサルタンツ人材事業立ち上げ
現在に至るまで数多くのクライアント、候補者とのネットワークを築く
長年の在住経験に基づき、移住も含めたベトナムで長期キャリア形成する為の支援にパッションを持つ
スタッフ紹介→https://r-vietnam.com/advisor.html
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