ベトナムでの採用活動は、日本と同じようで実は大きく異なる点も多くあります。
「どんな採用サービスを使えばよいのか」「採用活動はどんな流れで進めるのか」といった疑問を持つ企業様も少なくありません。
本記事では、求人広告と人材紹介の違いから、採用の基本ステップ、注意すべきポイントまでをQ&A形式でわかりやすく整理しました。
これからベトナムで採用を検討される方はもちろん、まだ具体的に決まっていないけれど情報収集をしたいという方にも役立つ内容です。
目次
Q.ベトナムでの採用活動に利用できるサービスにはどんなものがありますか?
A. ベトナムでも日本と同様に求人広告サイトや人材紹介サービスが多数利用可能です。
日系の大手求人広告企業や人材紹介企業も多く進出しており、日本語対応できるサービスもあります。
一般的なサービス体系は以下の通りです。
求人広告サイト
- 採用の成否に関わらず求人広告の掲載料が発生
- 掲載内容や期間により料金は変動
- 広く候補者を募れる一方、応募者のスクリーニングは企業側で対応が必要
人材紹介サービス
- 成功報酬型(内定者が出た場合に料金発生)
- 条件に合致する候補者を効率的に紹介可能
- 特殊スキルや管理職採用に特に強い
| 人材紹介会社 | 求人広告 | |
| サービス | 人材紹介会社のデータベースに登録している求職者の中から自社にマッチする候補者を紹介してもらえる | 求人広告をWebサイトに掲載 |
| 料金 | 成功報酬型 (内定者が出てからサービス料金が発生) |
採用成功の有無にかかわらず求人広告の掲載にあたり料金が発生 ※掲載内容が掲載期間によって金額は様々 |
| おすすめの活用法 | 高度なスキルやニッチなスキルを求める採用 | 新卒採用、特殊なスキルは求めない採用 |
| ※求人広告と人材紹介を併用するとスピーディーな人材獲得に繋がります | ||
Q.採用活動はどのような手順で進めたらいいでしょうか?
A. ベトナムでの採用活動は、求める人材の種類やスキルによって期間が変わります。目安としては以下の通りです。
- 国内人材の場合:1〜2か月程度
- 高度人材や特殊スキルを求める場合:3〜4か月程度
期間の目安を把握したうえで、具体的なステップを進めていくと計画的に採用活動を行うことができます。

1. 採用基準・求人内容の整理
まずは、どのような人材を採用したいのかを整理することが重要です。
- 求めるスキルや経験を明確にし、求人票としてまとめます
- ベトナムの給与相場や転職市場、商習慣も踏まえて採用戦略を立案します
G.Aコンサルタンツでは、企業様と一緒に求人票を作り上げ、現地市場に即した内容に調整することも可能です。
2. 採用・選考スケジュールの策定
次に、採用活動全体のスケジュールを計画します。
入社いただきたい日から遡って、遅くとも3カ月前から採用活動を開始するのが目安です。計画的にスケジュールを組むことで、書類選考や面接、給与交渉などのプロセスを無理なく進められます。
3. サービスの選択
用途に合わせてサービスを選びましょう。
- 高度なスキルやニッチなスキルを求める採用 → 人材紹介がおすすめ
- 新卒採用や特殊スキルは不要な採用 → 求人広告がおすすめ※求人広告と人材紹介を併用するとよりスピーディな人材獲得に繋がります
4. 書類選考
応募者の履歴書や職務経歴書を確認し、採用基準に合致するかどうかを判断します。
スキルや経験だけでなく、企業文化への適応性や将来的な成長可能性も重要なチェックポイントです。
5. 面接(2〜3回)
- 一次面接:人事担当によるスクリーニング面接。応募者の基本スキル・経験・志望動機を確認。
- 二次面接:部門責任者やマネージャーによる実務スキル・適性・チームフィットの確認。
- 三次面接(必要に応じて):経営層や最終判断者による最終面接。
面接では、応募者のスキルだけでなく、企業文化やチームへの適応力、コミュニケーション能力も重視されます。
面接の質問例やチェックポイントは、面接質問集でも確認できますのでご活用ください。
6. 内定通知・給与交渉
内定提示時には、給与や福利厚生、就業条件を明確に伝えることが重要です。
内定通知後は、応募者の条件確認や給与交渉が発生するケースがあります。ベトナムでは給与や福利厚生の相場が日本と異なるため、事前に市場相場を把握しておくことも重要です。
*最新の給与相場はこちら:【最新版】ベトナム国内給与相場表
また、弊社ではオファーレターのフォーマット提供や給与提示のアドバイスも可能です。
ご希望の方は、ぜひご相談ください。
人材採用に関するお問い合わせ
Q. 採用活動でよくある失敗や注意点は?
A. ベトナムでの採用活動では、次のような失敗がよく見られます。
- 求人票が曖昧で応募者が集まらない
職務内容や求めるスキルが明確でないと、そもそも適切な応募者が集まりません。
- ベトナムの給与相場や待遇を理解せず、優秀な人材を逃す
ベトナム国内の給与水準や福利厚生は日本と異なります。市場相場を把握せずに提示条件を決めると、優秀な候補者に辞退されるケースが増えます。
- 面接回数や選考基準が不十分でミスマッチ採用になる
曖昧な面接基準や少ない面接回数では、スキルや文化適応力を正しく見極められず、採用後の定着率が低下する原因になります。
採用成功のためには、事前に現地の市場情報を把握し、求人票・面接・給与設計を戦略的に行うことが重要です。
Q.まだ採用するか決まっていなくても相談できますか?
A.はい、もちろんです。
採用ニーズは時に突然やってきます。いざという時に備えて情報収集をしておくことはとても大切ですのでお気軽にご相談ください。
ベトナムでの人材採用を成功させるために
ベトナムでの人材採用は、日本とは異なる文化や商習慣を理解し、戦略的に進めることが成功の鍵です。
本記事で紹介したステップや注意点を参考に、自社に最適な採用戦略を立ててみてください。
また、採用活動の具体的な進め方やオファーレター作成、給与提示などのサポートをご希望の場合は、ぜひお問い合わせフォームよりご相談ください。
専門スタッフが企業様の状況に合わせたアドバイスを提供し、採用活動をスムーズに進めるお手伝いをします。
奥平 未来
国家資格キャリアコンサルタント
2015年にベトナムへ移住し、以来ハノイを拠点に日系企業の採用支援に携わる。
現在はG.Aコンサルタンツベトナムのハノイ拠点長として、製造業・商社・サービス業を中心に数百社以上の採用を支援。ベトナム人・日本人双方の転職市場や労働慣習に精通しており、企業文化にフィットする人材採用を強みとしている。
