ベトナムでの事業立ち上げで最も重要なのは、現地人材の採用です。日本人だけではカバーできない業務が多く、誰を採用するかで立ち上げや事業運営のスムーズさが大きく変わります。
本記事では、立ち上げフェーズで獲得すべき人材像(ペルソナ)と、それを踏まえた採用戦略を整理して解説します。
目次
進出時に獲得するべき人財
ベトナムでの法人立ち上げに伴い、様々な業務が発生します。
こういった環境の中で、第一号社員となり活躍するには、以下画像の「マネジメント人財」のようなゼネラリスト且つ自分で仕事をつくっていける人財タイプが相応しいと言えます。

【チェックポイント】
1. 適切な報告・相談・連絡ができ先を見据えて柔軟に動けるか
2. 予測不可能な事態にも冷静に対応できるか
3. 日系スタートアップ企業での立ち上げ経験があり、必要となる諸手続きやステップを熟知しているか
※以下のツールもご活用ください
適性検査を用いて採用精度UP!
★適性検査サービス求める人財かどうかを確認するための質問・チェックリストです
★面接質問集
ペルソナ設定
新規進出時にご入社される方は以下のようなプロフィールであることが多いです。
| 人物像 | |
| 年齢 | 28歳 |
| 性別 | 女性 |
| 居住地 | Dong Da |
| 学歴 | 貿易大学 |
| 語学 | 日本語:会話が流暢、N2取得済み |
| 職歴 | スタートアップの日系企業での総務経験4年以上 |
| 強み | 不確定事情の中で柔軟に対応ができる、バックオフィス業務のDX経験あり |
| 趣味 | 日本語の勉強、日本のアニメを観ること |
| 家族構成 | 義母、父、旦那、子ども1人(男) |
| 希望給与 | 1,500USD(GROSS)〜 |
| 将来ビジョン | 仕事に集中したい 1000名規模の企業で人事・総務マネージャーを目指したい |
業種、組織構成などによりペルソナは変わりますので、採用時には企業さまと一緒に、弊社の過去データも活かしながらペルソナ設定をしております。
ペルソナを踏まえた採用戦略
1. 求人内容と面接で本社情報や目標を明確に
ベトナムの求職者から見て、日系企業への信頼感は非常に高いです。この優位性を活かしつつ、本社の歴史や進出に至った背景、ベトナムでの目標やゴールをしっかりと伝えることで求職者からの共感を得られ人気が高まります。
2. 給与交渉は柔軟に
日々給与相場が上がるベトナム。転職するからには現在給与より高いことが必須です。優秀層の獲得にあたり相場+100-300USD程度を想定しておきましょう。
3. 通勤の利便性を検討する
「大卒+日本語ビジネスレベル+日系企業での経験あり」といった候補者は、ハノイやホーチミンなどの主要都市にお住まいのことが多いです。
ベトナムは公的な交通網が発達していないため、市内中心地から職場までバイクで30分以上かかる場合は、シャトルバスや社用車などの手配も検討する必要があります。
4. ベトナム人の商習慣を事前に把握
ベトナムの方の考え方をあらかじめ認識しておくことで、書類選考や面接で確認すべきポイントが明確になり、ミスマッチを減らせます。
こちらの記事も参考に▼
ベトナム人の価値観・文化を知る ~ベトナムで働くための心構え(入門編)~
まとめ
ベトナム進出の立ち上げフェーズでは、現地人材の採用が成功の鍵です。
ポイントは以下の通りです:
- 第一号社員にはゼネラリストで自走できる人材が適している
- ペルソナ設定でターゲット人材像を明確化する
- 求人情報や面接で本社のビジョン・進出目的をしっかり伝える
- 給与や通勤利便性、現地の商習慣を踏まえた柔軟な対応が必要
適切な人材を採用することで、立ち上げや事業運営がスムーズになり、企業の成長につながります。
ベトナム進出における人材採用でお悩みの方は、ぜひ弊社までご相談ください。
ペルソナ設定から採用戦略の立案まで、経験豊富なコンサルタントがサポートいたします。
この記事を書いた人
奥平 未来
国家資格キャリアコンサルタント
2015年にベトナムへ移住し、以来ハノイを拠点に日系企業の採用支援に携わる。
現在はG.Aコンサルタンツベトナムのハノイ拠点長として、製造業・商社・サービス業を中心に数百社以上の採用を支援。ベトナム人・日本人双方の転職市場や労働慣習に精通しており、企業文化にフィットする人材採用を強みとしている。
