2024.06.30

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なぜ海外で働くのか~ベトナムで働く場合の心構え~

海外で働く選択肢が広がる中で、近年「ベトナムで働く」ことを選ぶ日本人が増えています。物価の安さや経済成長の勢いだけでなく、現地の人々との価値観の違いや働き方を学ぶことで、新たなキャリアの可能性を見出す人も少なくありません。

本記事では、なぜベトナムで働くのか、そして現地で求められる仕事への姿勢について解説します。

なぜ海外で働くのか ― 「理屈」と「本音」を整理する

「これからはグローバル社会」「ベトナムは成長市場だから」
こうした“理屈”は、海外就職を考えるきっかけとしては立派ですが、実際に行動を続けるモチベーションとしては弱いこともあります。
海外で働くという選択には、語学力、環境の変化、人間関係など、多くの壁が立ちはだかります。そんなとき支えになるのは、「なぜ自分は海外で働きたいのか?」という自分自身の本音です。
「新しい環境で挑戦したい」
「自分の力を試したい」
「日本では得られない経験を積みたい」
どんな理由であっても、心から納得できる動機を持つことが、長く続けるための原動力になります。

採用企業はなぜ日本人を採用するのか?

海外で働くうえでは、「企業がなぜ現地で日本人を採用するのか」という視点も欠かせません。企業側の目的を理解しておくと、入社後のギャップを防ぎやすくなります。

企業が日本人に期待する主な役割

  • 日本的な報連相や品質管理を担う
    日本の仕事の進め方を現地スタッフに伝え、品質や納期を安定させる役割です。
  • 顧客との信頼関係を築く
    日系顧客に対して、文化的背景を理解した安心感を提供します。
  • 日系市場の開拓をリードする
    営業やマーケティングで、日本企業ネットワークを生かすケースも多くあります。
  • 本社と現地をつなぐ橋渡し役になる
    海外子会社としての運営を円滑にするため、報告・調整・監査などを担う場合もあります。

このように、企業が求めているのは単なる「海外志向の人材」ではなく、「日本人ならではの価値」を発揮できる人材です。

個人の理想と企業の目的をすり合わせる

「海外で働きたい理由」と「企業が採用する理由」は、必ずしも一致しません。
例えば、自分は「異文化の中で挑戦したい」と思っていても、企業は「日本式管理を浸透させてほしい」と考えているかもしれません。
このギャップを理解せずに入社すると、「海外で働いているのに日本人ばかりと関わっている」「思っていた仕事と違う」といった不満が生まれがちです。
だからこそ、入社前の段階で企業の目的と自分の目的をすり合わせることが大切です。

ベトナムで働く前に整理しておきたい2つの軸

海外で働くとき、多くの人は次の2つのどちらかを軸にしています。

  • キャリア形成のために海外で経験を積む
    異文化環境でのマネジメントや語学力を磨き、次のステップに繋げたい。
  • 生活・移住を重視して海外を選ぶ
    日本よりも自由度の高い働き方やライフスタイルを求めたい。

どちらが正しいということはありません。
ただし、自分がどちらを軸にしているかを明確にしておくと、転職活動や企業選びの軸がぶれにくくなります。

まとめ ― 海外で働く“覚悟”と“期待”のバランスを持つ

海外就職の成功は、「理想」と「現実」のバランスにあります。
現地で働けば、不便なことも、価値観の違いに戸惑うこともあります。
それでもその中で、自分なりにやりがいを見つけ、楽しむことができる人が成長していきます。

ベトナムでの就職を考える際は、①なぜ海外で働きたいのか(自分の本音)、②企業は何を求めているのか(採用側の目的)を整理し、自分のキャリア軸を明確にしておくことが、後悔しない第一歩です。

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この記事を書いた人

奥平 未来
国家資格キャリアコンサルタント

2015年にベトナムへ移住し、以来ハノイを拠点に日系企業の採用支援に携わる。
現在はG.Aコンサルタンツベトナムのハノイ拠点長として、製造業・商社・サービス業を中心に数百社以上の採用を支援。ベトナム人・日本人双方の転職市場や労働慣習に精通しており、企業文化にフィットする人材採用を強みとしている。